呪術廻戦（じゅじゅつかいせん）の「夏油傑（げとうすぐる）」を解説。夏油傑の術式、領域展開、過去と死亡理由、呪詛師としての目的、偽物との違いと正体、各巻ごとの活躍や登場話などもまとめています。
この記事は、重大なネタバレが含まれる可能性があります。アニメ派の方や、本誌をまだ読み進めていない方が閲覧する際はご注意ください。
夏油傑（げとうすぐる）とは？
特級の名を冠した強力な呪詛師
呪術廻戦9巻より引用。
夏油傑とは、呪術師の最高ランク「特級」に属する4名の内の1人。「呪霊操術」で呪霊を操り戦うことができ、特級呪霊すらも使役できる強力な呪詛師です。
五条・家入と同級生
五条・家入とは同級生であり、呪術高専2年生時にはすでに親しい仲に。高2時点で1級術師の実力を持っており、3年になった1年後には特級術師となっています。
術師だけの世界を作ろうとした
学生時代から優秀な呪術師でしたが、天内理子の事件にて非術師の存在を疑問視するように。非術師に百を超える一般人を呪殺し、呪術高専を追放され呪詛師となります。
その後、非術師を抹消して「術師だけの世界」を作るため、仲間を集めて百鬼夜行などを実行するのでした。
現在の夏油は身体を乗っ取られた偽物
本物の夏油傑は、「百鬼夜行」時に五条の手によって死亡しています。現在の夏油は術式によって脳を入れ替えられ、偽物に肉体を乗っ取られている状態。
肉体を乗っ取られているため、偽物の夏油は肉体に刻まれた呪霊操術を使うことが可能です。
夏油傑の現在状況について
夏油の偽物との違い｜復活の可能性
頭に"ツギハギ"が偽物
呪術廻戦10話より引用。
夏油の本物・偽物の見分け方は、頭部を見れば分かります。偽物の頭にはツギハギ模様があり、本物にはありません。
本物夏油が復活する可能性あり
五条と偽夏油が対峙した際、本物の夏油が肉体の主導権を取り戻そうとしていました。
このことから、禪院甚爾が降霊術で主導権を取り戻したように、本物夏油が肉体を通じて主導権を取り戻し、今後復活する可能性があります。
夏油傑の術式・領域展開
取り込んだ呪霊を操る「呪霊操術」
呪術廻戦72話より引用。
夏油傑の術式は、降伏した呪霊を取り込み自在に操る「呪霊操術」。階級換算で2級以上の差があれば、降伏を省きほぼ無条件で取り込むことができます。
基本的にデメリットはありませんが、取り込む呪霊は吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしている様な味がするとのこと。
極ノ番「うずまき」
0巻で登場した夏油が乙骨に対して放った術式。0巻時点で取り込んでいた4,461体の呪いを一つにしたもの。
夏油が取り込んだ呪霊一覧
| 呪霊 | 特徴 |
|---|---|
| 特級仮想怨霊「玉藻前」 | 特級を冠する16体の呪いの内の1体 |
| 虹龍 | 手持ちの呪霊の中でも最高硬度 |
| 仮想怨霊「口裂け女」 | 禪院甚爾との戦闘で使用 |
| 特定疾病呪霊「疱瘡婆」 | 冥冥相手に使用 領域展開を発動可能 |
領域展開は使用不可？
夏油傑は領域展開を使用可能かどうか明らかにならず死亡しました。ただし特級術師であることから、領域展開に必要な呪力量は十分。
今後、夏油の肉体を乗っ取っている者が夏油の体を使い、領域展開を披露する可能性は十分にあります。
夏油傑の過去｜五条との関係
1.天元に関する任務を受ける
夏油は五条や家入と同期で、いくつか任務をこなし、1級術師になっていました。
そんな中、夏油は五条と共に「天元の星漿体の護衛と抹消」の任務を担当することに。
天元との同化を阻止しようとする2つの組織「呪詛師集団Q」「時の器の会」から、星漿体である少女「天内理子」の護衛を開始するのでした。
※天元と"星漿体"とは？
天元とは、不死の術式を持った呪術師であり、高専各校・呪術界の拠点となる結界の運用をしています。また、多くの補助監督の結界術の強度を底上げしており、天元の底上げがないとセキュリティや任務の消化すらままならないのが実情です。
天元は"不死"の術式を持ちますが"不老"ではないため、一定以上の老化を終えると術式が肉体を創り変えようとし、人でなくなりより高次の存在へと"進化"してしまいます。その段階になると"意志"が存在しないため、最悪の場合天元が人類の敵となる可能性があります。
そのため、500年に一度天元と適合する人間である"星漿体"と同化し、肉体の情報を書き換えます。肉体が一新されれば術式効果が振り出しに戻り、"進化"は起こりません。
2.天内理子を47時間守ることに成功
任務開始早々、2人は「呪詛師集団Q」の壊滅に成功。しかし、理子に仕えている黒井美里が、盤星教の信者によって沖縄へと拉致されてしまいます。
夏油・五条は天内理子を連れて黒井のいる沖縄へ。黒井を無事奪還し、47時間理子を守ることに成功し、東京校へと戻り天元のもとへ向かいます。
3.禪院甚爾の襲撃を受けて理子が死亡
呪術廻戦73話より引用。
天元のもとへ向かう道中、安心した五条が47時間ぶりに術式を解くと、その瞬間、禪院甚爾が登場。突如現れた甚爾に、五条が腹部を刺突されてしまいます。
夏油は戦闘を五条に任せ、天内理子を連れて天元のもとに移動。しかし、天内理子が天元との同化を拒んだため、夏油は高専最下層の薨星宮本殿から理子を引き返させようとします。
しかし、戻ろうとする2人の前に甚爾が登場。理子は夏油の目の前で殺害され、夏油自身も敗北し戦闘不能に。
理子の死に加え、信者盤星教の信者が理子の死を喜ぶ様子を見て、夏油は「非術師は守るべき存在ではない」と、嫌悪心を抱き始めます。
4.特級術師の九十九との出会い
呪術廻戦77話より引用。
"星漿体"の任務から一年が経った2007年8月、五条が"最強"となり一人で任務をこなすようになったため、必然的に夏油も一人になることが増えました。
当時の夏油は、一年前の天内の遺体に拍手をする盤星教の信者達の光景が頭から離れず、術師として人々を救う・強者として責任を果たすことに疑問を抱くように。
そんな中特級術師である九十九由基と出会い、呪霊の生まれない世界を作る方法について話します。
5.九十九から影響を受ける？
全人類が術師になることで呪いが生まれないという結論を聞き、思わず「非術師を皆殺しにすればいい」と口に出してしまう夏油。
呪術師として言ってはいけない台詞でしたが、九十九に「それが一番簡単」と肯定されてしまいます。
また、「非術師が嫌いか」と聞かれ、「非術師を見下す自分、それを否定する自分がいる」と打ち明けることに。
別れ際に九十九に「星漿体のことは気にしなくていい」と言われたことも、夏油に影響を与えたようでした。
6.事件を起こし呪詛師として処刑対象に
2007年9月、村落内での神隠し・変死の原因と思われる「呪霊」を祓除する任務を任された夏油。
しかし呪霊を祓った後に、その村では子供が2人監禁されていると判明。呪霊が見えるという理由で、村人達から迫害を受けていたのです。
夏油は子供を助けるため、非術師である集落の人間を皆殺しに。事件現場から逃走し、呪詛師として処刑対象となりました。
7.「百鬼夜行」で生涯を終える
呪術廻戦0巻最終話より引用。
呪詛師となった夏油は、集落の人間を皆殺しにした際に助けた美々子・菜々子や、夏油を王にしたいミゲルやラルゥなどを家族として、呪術師の楽園を築くことを目指していました。
目的を実現するため、乙骨憂太（おっこつゆうた）を殺して特級過呪怨霊「折本里香」を手に入れることを決意。
そして2017年12月24日、夏油は自身の呪霊操術で取り込んだ千の呪霊を、東京の新宿・京都の各地に放つ「百鬼夜行」を開始します。
夏油の作戦は成功し、乙骨と1対1で対峙することに成功。しかし、土壇場で覚醒した乙骨・里香に敗北し逃走。
そして、逃げ延びた先で五条に遭遇し、友である五条の手にかかり死亡しました。
夏油傑の死亡理由
乙骨に敗北して右手を失う
呪術廻戦0巻最終話より引用。
呪詛師の楽園を作るため、夏油は百鬼夜行を起こし乙骨と対峙。1対1の勝負を挑みますが、土壇場で覚醒した乙骨・里香に敗北し右手を失うのでした。
五条悟（ごじょうさとる）にトドメを刺され死亡
乙骨に敗北した後、なんとか逃げ延びた夏油ですが、五条悟に発見されることに。
夏油は乙骨との戦いで満身創痍の状態であり、五条に反撃することもせず。素直に死を受け入れ、五条悟に処刑されるのでした。
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本ページの情報は2023年4月12日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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